おやじの会主義!

おやじの会が、既存のPTAとは別に存在する意味、存在意義は、『学校やPTAにはできないことを父親の力でやる』ということだ。

学校やPTAでは、どうしても保守的になる。子ども達に何かをやらせるとき、「前例がないから」「危ないから」などといった理由で、子ども達の活動に制約が出てしまう。本来、子どもとはそういうことこそ、やりたいことなのだ。でも変な制約をかけてしまう。

そこでおやじの会の登場だ。父親だからこそ、子ども達のちょっとした冒険心、好奇心から来る行動に、場を提供してやり、手を貸してやり、場合によっては体 を張って守ることもできる。先生や母親中心のPTAではできないことだ。また、毎日社会にもまれている父親だからこそ、社会のしくみや厳しさ、喜びといっ たことを肌身をもって伝えることができる。社会で得た知識やスキルを子ども達に教えることができる。こういったことが、おやじの会なら、一人の父親では限 界があることを、チームで、組織で、実現することができる。そうして「ただのおやじ」は立派な「地域に社会貢献ができる立派なおやじ」に変貌できる。

だからこそ、おやじの会には自主独立運営ができること、「おやじの会主義」が必要だ。学校やPTAから力仕事のお手伝いを請けるだけでは、本来のおやじの 力を発揮することができていない。もちろんこれらも重要なことだけど、おやじならおやじらしく、自分たちができることを学校やPTAに示していき、理解・ 納得させ、実現していくべきだし、できるはずだ。もちろんおやじの会の主戦場は学校だ。だから学校への貢献も必要だ。だから力仕事のお手伝いも重要だ。お 互いが認め合って助け合えるのがベストだ。そんな地域に住み学校に通う子ども達は幸せだろう。

川崎おやじの会のような、地域のおやじの会が連携した団体の場合は、行政からの自主独立運営が必要だ。もちろんお互いの助けあいができることがベストだ。 でも運営をお任せにしてしまってはいけない。行政の方は自分の仕事としてしっかりやってくれるだろう。こちらは自分の仕事を持ちながらのボランティアで やっている。やれること・やれる量には当然差が出る。きっと運営を任せたら楽だろう。でも自主運営を失ったら、やりたいことにもいちいち行政の許可が必要 になってしまったら、おやじの会の存在価値も失いかねない。

行政の皆さんとはパートナーとして協業したい。行政と川崎おやじの会の協業は、お互いができること・やるべきことを尊重することで、行政はおやじの会の力 を借りて効率的(低コスト)かつニーズ密着の住民サービスを行うことができ、おやじの会は行政の力を借りて自分たちだけでは到底できない規模で地域を巻き 込み、自分たちのやりたい活動を行うことができる、そういう姿を実現したいものだ。

川崎おやじの会のホームページを作っていく段階で、ある地域のおやじの会連絡会の理事をされていた方とのメールのやりとりがあった。非常に多くのことを共 感できるものだった。すぐさま、川崎おやじの会と下小おやじの会MLに転送した。おやじの会というものに参加するみんなで共有したいものだった。そして、 地域は違えど同じことを考えている人たちがいる、ということがとても嬉しく感じた。このブログでも最後に引用したい。

○○市の場合は,教育委員会が事務局を務めています。各学校やおやじの会への案内は,市教委が○○おやじの会連絡会に代わって行っております。
私が○○で全国おやじサミットを行った時は,○○市,市教委,文科省が全面的に協力してくれました。事務的な事は全て市教委がやってくれたので,実務面だけに力をいれれば良かったので助かっておりました。
しかし現在は,ややもすると,市教委主導になっている事があります。
私が○○おやじの会連絡会の役員をしている時は,市教委主導になりかけるとストップをかけたりしておりましたので(なので結構煙たがられたりして)あくまでもおやじの会主導で行事や提案が出来ましたが,面倒くさがり屋の役員になると,全て市教委に任せておけば楽ですから市教委主導になってしまいます。
そうなるとおやじの会の意味がなくなりますよね。
基本的には,おやじの会はおやじの会で運営して行くのが望ましいですから。
一々おやじの会でやる行事に対して,市教委にお伺いを立てないといけなくなるようでは,もう最悪ですね。
おやじの会は「第2PTA」になってはいけないと思うのです。
おやじの会は「おやじの会主義」で,我が子を含め、地域の子ども達を育てていくと言う事ですね。
今小学校はノコギリや小刀を使って工作するなんて言う事は危険だと言う事でさせませんよね。
でもおやじの会はOKです。
しかしPTAはダメですよね。
そう言う事です。
おやじの会の行事は,おやじの会でないと出来ない事をすると言う事です。

 

おやじの会でないと出来ないことを、おやじが頭と体をフル活用して、考えて、実行しよう。こどもの笑顔を一つでも増やそう。それは必ず子ども達におやじの 背中を見せることになり、必ず良い影響を与えるだろう。そして彼らが大人になり、親となったときに、「あのときおやじ達が楽しく厳しくいろいろやってくれ てよかったよな」と思い出し、そして同じように彼らの子ども達にやってあげるようになるだろう。その輪が広がり継続し続けることが大事なんだ。


   

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