(何度かの中国出張・滞在で得た多少の個人的な経験談を共有。皆さんの今後の中国旅行の際のご参考までに。当サイトの主目的とは関係ありません。経験談の目次はこちら。)
中国と日本の麻雀は違う、とは聞いていました。でも、何がどう違うのかは知りませんでした。
せっかく長く中国にいるのに、本場の麻雀を知らないのはもったいない。
今回はここ無錫の『無錫麻雀』を体験しました。
どうやら中国国内ではあちこちでローカルルールの麻雀があるそうです。また、ネットの麻雀は日本同様、役が必要なものらしいです。なので、無錫麻雀が他のところの麻雀とどう違うかは分かりません、あしからず。
こちらの知り合いの方に案内されたローカルの雀荘へ。古びたビルの2Fだという。入り口にかろうじて雀荘だと分かる小さい看板があるだけ。ビルに入ると、電灯もなく真っ暗。2Fの廊下から光が漏れてくる。湿気たコンクリートの臭いが鼻をくすぐります。あやしい、あやしすぎる。
そして通された個室へ・・・四畳半ていどの部屋に、ただ自動雀卓だけが置かれています。もう麻雀だけに集中できる環境。他の部屋からは先客の中国人が騒いでる中国語が聞こえてきてます。
無錫麻雀と日本の麻雀の相違点は何かを整理しておくと、
- 基本的なルール(13枚+1枚、ツモ&ロン、ポン&チー&カン)は同じ。
- 牌の大きさが日本のものより2回りくらい大きい。だから手が慣れるまでは扱いに苦労する。
- なんと基本的には「役」というものが存在しない。平和も断么九も清一色もない。唯一あるのは対々和と嶺上開花(のようなもの)のみ。そしてドラもない。さらには親子関係も半荘とかもない。
- では何で点数が決まるかというと、まず花牌とカン(明暗問わず)の数。上がった時にこれらが何個あるかで点数が上積みされていく(ドラはない。ドラのように倍々にはならない)。場に全部で8枚ある花牌を1枚ツモると、鳴いた時のように場に出して、山の後ろから1枚引く。
- さらに、ロンとツモで点数が変わる。ロンなら相手一人から点数をもらうが、ツモならロンのときの倍になり、それを全員からもらう。もし花牌を引いた後の山からの1枚で上がったら(嶺上開花ですね)、さらに点数は倍。
- その結果どうなるかというと、無法地帯の哭(な)き麻雀(笑)。とにかく役など考えず後先考えずひたすら哭いていく。一局3分で終了。とにかく場の流れがとてつもなく速い。
- そしてよく言われるように、一人ひとり丁寧に捨て牌を並べたりしない。中央にグチャっと捨てられる。だからちゃんと見てないと、誰が何捨てたか分からなくなる。
- かといって、捨て牌が当たり牌の参考にはならない。なぜなら、フリテンもないから!
とにかく場を見ていないとどんどん進んでしまうので、日本のときよりも集中力が必要です。時計をみるヒマもなかったので、あっという間に時間が過ぎてしまいました。相手は中国人2人と日本人1人だったけど、何とかプラス。
配牌がいいと、メンタンピン三色作りたいとかついつい思ってしまうけど、無意味。
哭け、哭け、哭きの竜のように、とにかく哭け!(笑)
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