小学校で被災・宿泊体験(無事終了しました)

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先日から準備していた、下小田中小学校として初めての学校に泊まるイベント「被災・宿泊体験」、無事終了した。
 
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地域町会・区役所・警察・消防への根回しがひとまず終了した前の段階を過ぎれば、あとは普通のイベントと同じ。メンバーの役割分担を決めて、必要な物資を購入して、あとはやるだけ。今回は特に、区役所からアルファ米・水・訓練中を示す看板を提供してもらえたのが助かった。またこの物資提供の裏には、町会長さんの協力があったことを忘れてはならない。彼らがいなければ、区役所と自分達をつなぐこともできなかった。
 
子ども達も初めての体験ばかりだったのか、良い反応が多かった。今回は子ども達はイベントの流れに乗るだけで楽しかったという意見が多かったが、この時期に体育館に毛布一枚で泊まるという経験は、「被災した人はこういう思いをしていたのかということが分かった」という感想としてあらわれた。なかなかできない体験を子ども達に提供することができたのはおやじの会として本望だ。
 
今回はおやじの会の親子だけなので進行もスムーズであったが、今後全校生徒対象にしていくことを考えると、いろいろな課題が出るであろう。おやじの会メンバーとも話しあったりアンケートを取ってみた結果、次のようなことが課題として挙げられると思う。
 
1.子ども達への役割を与えること
今回は大人達にとっても初めての取り組みのため、いろいろなやることを大人達だけでやってしまうことが多く、子ども達が他で遊んでしまうということがあった。
今後もし被災訓練という意味合いで行うのであれば、子ども達にも「体験」だけでなく「訓練」という意味でのアクティビティをやってもらう必要がある。そうなると自ずと対象者は高学年の数十名ということに絞られてくるだろう。
 
2.他の団体との早期の協働
今回は具体的な企画内容を地域町会に伝えたのが9月の初め=訓練実施の1.5ヶ月ほど前であり、町会がもともと計画し実施済の避難訓練とも時期がずれたり、町会の他の予定とバッティングしたためイベント内での協働ができなかった。
今後は4月頃に日程を決めてしまって、町会の避難訓練とうまく企画内容を組み合わせるようなことができるとよい。また、区役所に早めに連絡すれば消防署から起震車を借りれるそうなので、来年はぜひ起震車を学校に呼びたい。
 
3.おやじの会メンバーとそうでないメンバーとの融合
今回はおやじの会メンバーだけだったので、規模も小さくお父さん達も顔見知りだったので特にトラブルなく終えることができた。訓練と言いつつも、和気あいあいとしたものだった。
今後、参加者を学校全体に広げると、おやじの会メンバーでないお父さん達も、あくまで一般参加者として加わってくる。初めてこのようなイベントに参加する立場からすると、一部のお父さん達がすでに仲がよくてコミュニケーションしているのを見ると、若干引いてしまうのではないだろうか(もちろん個人差はあるが)。子どもに役割を振ると、お父さん達は周りで見守る立場になり、ますます第三者的になってしまうのではないか。お父さんにはお父さんの役割を作りうまく壁を作らず参加してもらう、そしてイベントを機におやじの会に参加してもらえるようにする工夫が必要だ。
 
総合して今後のあり方を考えると、『子ども達に被災・宿泊体験を提供し、被災者の状況を理解してもらうとともに、被災時の活動を役割分担して主体的にやってもらうことで、子ども達の自主性を育むイベント』というような位置づけも考えられるだろう。
 
いずれにせよ、実現困難とされてきた学校宿泊イベントを、こういう形ででも第一回目を実現できたことは成果だ。
来年以降は継続的にかつ内容を拡大・充実させて実施していけるようにしよう。
 

   

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