自作で熱帯魚水槽を水耕栽培槽に改造しました

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昨日、ホームハイポニカ303を設置し、水耕栽培をスタートさせたわけですが、ハイポニカ水耕栽培を調べているうちに、このしくみは熱帯魚飼育水槽のしくみに似ているな、と思いました。
ともに、ポンプで水を組み上げ、上から落とし、そこで空気(酸素)を溶かしこみ、循環する。ハイポニカ水耕栽培槽は、液肥槽と栽培槽の二段に分かれていて、栽培槽から液肥槽へ水が流れ込み、逆に液肥槽から栽培槽へ水を組み上げることで水を循環させるところが、工夫されているところです。
ならば、熱帯魚水槽を二段に分ければ、ハイポニカ水耕栽培槽に改造できるのでは??


 
ということで、現在使っていない熱帯魚水槽を遊ばせることなく、水耕栽培槽へ変身させる自作、やってみました!
※あくまで水耕栽培初心者の趣味ですので、今後の生育度合いの責任は持てません・・・。
 
使うのは、家で遊んでいたテトラ (Tetra) ミニアクアリウム金魚飼育PL-17GFです。このうち使うのは水槽、テトラ (Tetra) オートワンタッチフィルター AT-20(循環ポンプ)、の2つです。ただし、フィルターに付いている循環ポンプはしばらく使ってなくて吸い上げ力が弱くなっていたので、もう一つ遊んでいた同型・一つ上のモデル、AT-30を使いました。AT-20を使っても、作れると思います。

 
できあがりイメージとしては、水槽にまず栽培槽と液肥槽を分けるセパレーターを入れ、さらに水槽の上部に苗を設置する栽培フタをはめます。栽培フタとセパレーターの間が栽培槽になる、というわけです。そして循環ポンプから栽培槽に出てくる水が、セパレーターに空いている水路から液肥層に落ち、循環ポンプでまた吸い上げられる、というしくみです。
底面から測って、以下の様な位置付けになっています。
 8cmのところに 液肥層の水面
 9cmのところに 液肥層の天井(セパレーターの下面)
 11cmのところに 栽培槽の床面(セパレーターの上面)
 13cmのところに 栽培槽の水面
 15cmのところに 栽培槽の天井(栽培フタの下面)
 17cmのところに 水槽の最上面(栽培フタの上面)
 
自作水耕栽培槽
 
材料としては、100円ショップで購入した発泡スチロールと、断熱シート、家に余っていたホース(外径2cm)の切れ端。200円ちょっと!でできます。
水槽セットがAmazonで2,000円以下ですから、材料費を節約すれば、2,000円程度で水耕栽培槽を手に入れることができるというわけです。
 
まず、セパレーターと栽培フタを発泡スチロールで作ります。
残念ながら板状の発泡スチロールが売っていなかったので、ブロック状の発泡スチロールで代用しました。もし不要な発泡スチロールが手に入るなら、わざわざ買う必要もないでしょう。さらに材料費を削減できます。厚みは水の重さに負けないよう、2cmくらいあったほうがいいと思います。今回は2cmくらいの厚みで作ります。
水槽に合うように17cm×17cmで切り出しますが、隙間のないようにしたいので、縦・横ともに2~3mm長めにします。押しこむことで若干伸び縮みします。

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次に、セパレーターとなる発泡スチロールに、循環ポンプの管と、栽培槽→液肥層の水路となる管を通すための穴を開けます。水槽の中で流れを作るために、この穴は対角線上にあったほうがいいと思います。とりあえず角から4cm×2.5cm離れた点を中心に、ホースの切れ端が通る直径2cmの穴を開けました。穴は、保有している電動ドリルを使って開けました。

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次に、AT-30のポンプの上部に、ホースの切れ端を差し込み、このホースをセパレーターに開ける穴に差し込みます。
実はホースの長さがポイントで、事前にホースの長さを調整してあります。ワンタッチフィルターとホースと循環ポンプをつなげた時、ポンプの吸込口(下部)がぎりぎり水槽の底近くにくるようにしています。
普通にワンタッチフィルターとポンプをつないでしまうと、ポンプが水を吸い上げる最低限の高さが高くなってしまい。液肥層の最低限の高さが高くなり、栽培槽の高さを取れなくなってしまいます。そこで、ホースの切れ端を使ってポンプの下部が底面ぎりぎりに来るようにし、液肥層の高さを下げ、栽培槽の高さを確保できるようにしているのです。
また、たまたま使ったホースの切れ端は直径が少し大きく、ワンタッチフィルターのポンプ設置口に入らなかったので、カッターで切れ目を入れ少し削り、押し込んでフィルターに入るようにしています。ちょうどいい直径のホースがあれば、こんなことはしなくて良いと思います。
また、ポンプの電源ケーブルも同様にセパレータに通さないといけないのですが、これは穴を開けるまでもなく、切れ目を入れて押し込んでしまえばOKです。

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対角線上に、これも同じホースの切れ端を適当な長さで切って差し込みます。

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いよいよセパレーターを水槽にセットします。液肥層の高さが底面から9cmになるまで押し込みます。また、水流を作るため、水路のホースのほうを気持ち下に下げておきます。

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そして、ワンタッチフィルターを水槽にセットし、ポンプにつながったホースを接続します。

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次に、栽培フタを作ります。フィルターの排水口に当たらないようにコの字に発泡スチロールを削ります。残す幅は両方共2.5cmです。
さらに、苗をセットする穴を開けます。ホームハイポニカの葉菜用マルチを参考に直径2.5cmで開けましたが、あとあと考えるともう少し小さいほうがよかったです。水槽のサイズ的には2つくらいかと思いますが、個人の好みで開けたらよいと思います。ただし栽培槽はそんなに大きくないので、どうしても成長に制約が出ると思います。

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栽培フタを水槽にセットし、水耕栽培槽の完成です!!

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完成した水耕栽培槽を横から見たところ。循環ポンプがぎりぎり底面に着かない程度にまで下ろされていることがわかると思います。

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では、水を入れて試運転です。液肥層の天井から1cmくらいまで水が来るように、ポンプを回しながら調整します。
自作ですが、ちゃんと水が流れることが確認できました。手前の水路から液肥層に水が流れる時に、空気の泡が混ざることが分かるでしょうか。これでいわゆる水耕栽培のぶくぶくのように、酸素を供給します。もちろん、ワンタッチフィルターから水が栽培槽に落ちるときも、同様に空気が混ざるようになっています。これは熱帯魚飼育でも魚の呼吸のために必要なしくみで、水耕栽培でも有効かなと思います。

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せっかくなんで、交換ろ材もセットします。のちのち苗をセットしますが、根に残った土や根の切れ端を取り除きたいので、ちょうど良いかと。
水が綺麗になったら、ろ材は不要になりますので、ろ材を入れるスペースは、今後の液肥投入や、補水タンクとの接続のために使おうと思います。

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近所の園芸店で買ってきた苗をセット。右が枝豆、左がペパーミントです。ちょっと大きすぎたか?栽培フタが重さに耐えられなくなるかもしれませんが、そうなったらまた対策を考える、ということで。

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栽培槽を見てみると、水の流れで根が揺れているのが分かります。いちおう、ハイポニカ水耕栽培の理論のとおりにはなっている、はず。
この後、日に照らされて水温が上がり過ぎないよう、断熱シートを巻いて、完成です。

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とりあえずうまく動いてくれていますが、はてさて、今後どうなることやら。
メインのホームハイポニカ303とともに、様子を追いかけてみることにします。
 
 
(追記)2014年9月28日:より大きな、秋冬野菜用水槽も自作しました。詳しくは「水耕栽培、17週目。2つめの自作水耕栽培水槽を立ち上げました 」からどうぞ。
 
(追記2)2016年5月3日:余ったプランターを有効活用した、階段型水耕栽培水槽も自作しました。詳しくは「水耕栽培3rd:GW自由工作!第三の水耕栽培水槽は手が込んでます 」からどうぞ。
 
 
   

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