この時期になると、各PTAで翌年度の役員・委員決定のプロセスが始まると思います。うちの近隣の小学校PTAでも、この話題が出始めました。
いつものことながら、どこのPTAでも、委員のなり手の少なさに悩まされ、現委員のツテを頼ったり、いかにPTA活動が楽しいかを説明するチラシを作ったり・・・と試行錯誤されているのではないでしょうか。
そして、実際の委員決定の場では、誰かがいたたまれなくなって手を挙げるまで待つ「我慢比べ」、委員の中で委員長を決める「くじ引き」が行われるのではないでしょうか。新年度早々これでは、PTAの印象が悪くなっても、しょうがないというものです。
うちの小学校PTAでも、数年前までは同様でした。しかし、このブログで以前より書いているように、我慢比べ・くじ引きをなくすために、数々の改革施策を進め、ちょうど1年前に委員選出=今年度の委員決めを行い、いくつか課題は残ったものの比較的スムーズにほとんどの委員が決まりました(施策の内容は過去の下記ポストをご覧ください)。
コンサルタントのPTA改革(9):改革方針を全校へ発信
コンサルタントのPTA改革(10):改革の三本の矢! 一本目:ムリ・ムダのない運営
(1)正委員長だけは、別途で推薦委員会によって決めておくことで、委員になっても正委員長になることはない、という安心感を与える
(2)クラス毎の委員数という制約を取り外す
(3)現年度のうちに学年単位で懇談会を開催し委員決定をすることで、当年度で仲の良くなった人たちで集って委員活動に手をあげられるようにする
そして、今年も昨年同様、翌年度の委員選出をこの1月に行いました。
昨年はやはりどうしても懇談会の場では決まらず先生方に電話依頼を何日もやってもらったり、逆にある学年では定員オーバーしてお断りしたりと、課題を残しました。今年はこれを改善するための策を打ちました。
・改めて組織体制を見直し、3委員会全体で84名から81名に3名減員
・これまで各学年での募集人数は共通だったが、低学年ほど募集人数を増やす傾斜配分(例:新6年からは11名、新2年からは15名を募集)
その結果・・・懇親会の場では2名の欠員が出たものの、その日のうちに、やってくれそうな方に先生方からお電話いただき、2名の選出を完了。
つまり、一日で、新委員全員(新1年除く)を選出することができました!
毎年新1年の委員はすぐ決まるので心配ありませんので、これで委員選出作業は完了。
我慢比べもくじ引きもせず、たった一日で委員選出を終了させたのは、PTAとしてはけっこう快挙なんじゃないかと思います。
PTAから「我慢比べ・くじ引き」は無くせます!
当校のやり方が、全国に広がって、すべてのPTAから「我慢比べ・くじ引き」が無くなってほしいと思います。
4 comments for “コンサルタントのPTA改革(14):翌年度委員選出、一日でスンナリ終了”